いにしえの道、白い雲
仏教の開祖ブッダ。その生涯が楽しく読めて、仏教本来の教えや思想もよくわかる物語になった!
南伝パーリ語経典や阿含経を中心に膨大な経典のなかに散らばる断片的記述を収集し、さらにみずからの修行と悟りの体験にもとづき、不羈の想像力を駆使してブッダの生涯を再構成。最下層カースト出身の僧スヴァスティの目をとおして、ブッダの若き日の苦悩、修行の過程、悟りの瞬間、教え、弟子たちの活躍、最後の旅と涅槃をドラマチックにえがく。とりわけ修行の過程や悟りの内容、教えの意味もていねいに描かれているのは、世界的仏教者たる著者の面目躍如である。また、カーストの差別を徹底的に否定し、女性の聖職者も認めたブッダの社会性も織りこみ、豊かなストーリーを楽しみつつ仏教の一番大事なところが理解できる、これまでになかったブッダ伝。各国で読み継がれている世界的ロングセラー。
ブッダの生涯だけでなく、思想のわかりやすい説明にも力を入れ、ときにプラトンの対話篇すら彷彿させる、これまでのブッダ伝をはるかに超えるブッダ伝。偉人伝としても仏教の入門書としても超オススメです。
池田 久代 訳
More info at 春秋社- Publication Date:
- December 8, 2008
- Publisher:
- 春秋社
- ISBN:
- 978-4393332795